- エイズの症状
HIVに感染したら、どうなるの?
人間の身体には、細菌やウイルスが侵入した際にこれらを攻撃する免疫機能が備わっています。HIVウイルスは、この攻撃の主力となるリンパ球の一種のヘルパーT細胞に取りつき、中で増殖してこれを破壊してしまいます。
エイズの発症は、HIVに感染してから大変長い経過を辿ります。
HIV感染後2~8週間
感染した初期段階では、ほとんど自覚症状がありません。
中には風邪に似た症状(発熱、のどの痛み、だるさ、筋肉痛、関節痛、発疹など)が2~3週間続く場合があります。それらの症状は数週間でなくなり、次の無症候期へ移行しますが、症状の全く出ない場合もあります。
HIV感染後の1年~10年 無症候性キャリア/潜伏期間
症状が全くなく、通常の生活が行えますが、性行為によって他人へ感染する恐れがあります。
この期間は個人差が大きく、1年以内から10年以上とされていますが、最近では治療によりエイズ発症を遅らせることも可能です。 治療をしないで放置した場合、HIVはリンパ組織で複製されて増加し、 免疫力が少しずつ低下していきます。
エイズ発症前段階
長い潜伏期間後、長期にわたる発熱・急な体重の減少・下痢・寝汗・全身の倦怠感などが現れ、徐々に体力が衰えます。
エイズ発症
免疫力や体力の低下の末、日和見感染症(体内に常駐しており、体力が低下すると感染する病気)や神経障害、悪性腫瘍など、さまざまな症状を引き起こします。これらの発症した状態をエイズ(後天性免疫不全症候群)といいます。
なお、米国や日本のエイズ患者の36%がカリニ肺炎に感染しているといわれ、エイズの死亡原因の約6割を占めます。カリニ肺炎は治療薬や予防薬があるにも関わらずエイズ指標疾患の中で最も感染率が高く、エイズ患者が発症すると治療をしても進行を止められないようです。
一方のカポジ肉腫も、エイズ患者の3分の1がかかるといわれ、効果的な治療薬が開発されたとはいえ発症すると2年以内に死亡するといわれています。

